鍼での施術

2016年12月7日

鍼灸での施術と聞くと皆さんはどんなことを想像しますか?

 

きっと、痛い!!とか熱い!!とかが多いと思います。

 

確かに無痛にすることは難しいかもしれませんが、みなさんが思っているより痛みは少ないと思います。今回はそんな鍼灸の特に鍼についてお話します。

 

鍼施術に使用する針は1番細いもので0.1mmになります。これは人間の髪の毛よりも細くできていて注射針でも一番細いので20mmになります。なので注射よりは痛みが少ないです。

 

なので注射と同じような痛みをイメージとしてあるので苦手なかたも多いと聞いています。

 

ただ鍼施術は注射と違うのは、刺す回数が多いということです。

 

注射のように1か所に1回であればいいのですが、鍼施術に関していえば多い先生だと100本以上刺す方もいるのでそれだけ痛みを感じる可能性は高くなります。

 

でわ痛い鍼と痛くない鍼の違いと何か?まず痛みの種類がいくつかあります。

 

お腹が痛い時とつねられた時の痛みが違うのと一緒です。実は鍼施術で痛いと感じるのも2つあります。

 

1つは鍼を刺す時に皮膚で感じる痛みです。つねられて痛いのと同じです。これは皮膚の受容体が敏感な場所に刺さってしまったり、毛穴に鍼が入ってしまうと起こる現象です。

 

もう1つは筋肉に刺したときです。これは鈍痛といって少しズーンとくるような感覚があります。そして筋肉が一瞬ピクッと動くこともあります。皮膚の時は違う独特の痛みが鍼施術にはありまして、これを他の何かに例えて表現するのが非常に難しいです。

 

また痛みに近いのが神経に鍼が当たった時にビーンと電気のようなものが流れたりすることもあります。これは肘をぶつけて電気が走るような感覚に似ています。

 

これが鍼で感じる痛みであり、これを出ないように近づければ無痛ということになります。

 

皮膚の痛みに関していえば、完全に0に近づけるのは難しいかと思います。ただ筋肉の痛みと神経のものに関していえば0にできます。答えは簡単ですがそこまで刺さなければいいのです。

 

筋肉と神経は皮膚から深い所にあるので深く鍼を刺さなければ筋肉と神経の痛みはでません。

 

あと鍼は大きく分けて2つ種類がありまして刺す鍼と刺さない鍼があります。

 

刺さない鍼?と思うかもしれませんが、小児用の鍼は接触鍼(せっしょくしん)と言いまして皆様が知っていそうなのは「かっさ」という道具が非常に似ています。あとローラー状のものや棒タイプのものなどがあります。

 

この接触鍼を使えば痛みはほぼ0です。これもうまく使えれば痛みのない鍼ができます。

 

ただそれで治せるのか?と思うかもしれません。実際に刺さない鍼で施術している方もいらっしゃいます。ただ科学的観点になってしまうと証明は難しいです。

 

現在鍼灸は厚生局の方からエビデンス(科学的根拠)を求められて研究している人たちがたくさんいます。これは東洋医学がどうのこうのではなく西洋医学的な観点でのものになります。

 

鍼灸は皆さんのように「なんで効くの?」「何に効くの?」って思う方が多いと思いますが現在腰痛、変形性膝関節症にエビデンスがあると認められています。

 

また、お医者様の方から副作用がかなり少ない鍼灸をうまく使いたいということで統合医療という言葉が出てきていまして注目を浴びています。

 

このエビデンスでは実際に刺している鍼と刺していない鍼での検証がありまして、刺していない鍼より刺している鍼の方が効果があると認められています。

 

なので刺さない鍼というのはあまり使う人が少ないのかもしれません。効果がないわけではないのですが刺した方が効果的だということです。

 

ただほんとに苦手な方が我慢をしていても無駄に緊張してしまって鍼の効果はあまり得られません。なのでそんな時は接触鍼が有効だと思います。

 

最近では、美容に鍼灸が注目されています。美容鍼というものが浸透してきまして受けてたことある方も多いと思います。

 

もともと、鍼灸の世界で顔に鍼をすることは珍しいことではなかったです。顔や頭には全体のツボの三分の一ぐらいの数のツボがあります。そこを美容にフォーカスをあてて行っているのが美容鍼です。

 

この顔への鍼は、身体への鍼が苦手な方でも受けれる方が非常に多いです。それはやはり深く刺すことがないので痛みが少ないからです。また接触鍼だけを使った美容鍼をしている方もいらっしゃいます。

 

途中にもありましたが、現在東洋医学というものを改めて導入しようとしている病院が増えています。最近だと漢方がずいぶん増えて皆さんの身近なものになりつつあります。

 

漢方も薬と違って副作用が少ないのが特徴です。鍼灸も同じで副作用が少なく様々な症状に対応しています。

 

もともと日本も東洋医学しかなかったころはそれですべての患者さんを見ていたのです。西洋医学進歩で寿命も延び、治せる病気が増えたのは事実ですがそれでも治せない病気があるのも事実です。

 

鍼灸も写真や数字じゃわからない痛みなどを治す方法の1つだと認識されてきました。

 

色々調べたりしたけどわからない痛みや不快感などがあれば1度鍼灸を受けてみてはいかがでしょうか?

 

 

 

 

 

 

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