子宮脱

2016年11月30日

 

出産経験者の方は子宮脱に要注意!

子宮脱の予防や症状の軽い子宮脱には骨盤底筋を鍛える体操が効果的です。

簡単な動きで毎日でも続けやすく、子宮脱の痛みの緩和や進行を止める効果が期待できます。

子宮脱とは骨が下がって膣外に出てしまう病気のことです。

出産経験者や便秘、肥満の方が、なりやすいと言われています

子宮脱は骨盤底筋郡の筋力低下や筋繊維の断裂、じん帯のゆるみなどが原因でおこります。

この骨盤底筋とは骨盤の中で臓器を支える筋肉の集まりの事です

骨盤の中には前から順番に膀胱、子宮、直腸が並んでいて、骨盤底筋群はこれらを支えています。

臓器を支えて、肛門や尿道を締めて漏れを防ぐ役割もあります。

骨盤底筋が衰えると、臓器を支える力が弱まるために子宮脱が起こりやすくなると言われています。

骨盤底筋のゆるみを繰り返している方は子宮脱になるリスクが高くなります。

出産は赤ちゃんが骨盤内を通るため骨盤底筋を痛めることがありそのため出産経験者におこりやすい病気だと言えます。

 

特に3人以上のお子さんを生んでいる方や3500g以上の大きな赤ちゃんを産んだことのある方は高齢出産の方などにおこりやすいと言われています。

子宮が正常な位置から下降してしまった状態を子宮下垂と呼び、子宮下垂が進行し子宮の一部、または全体が膣外に出てしまった状態を子宮脱と呼んでいます。

軽度の子宮下垂では下腹部や外陰部の不快感、圧迫感、下垂感、また腰痛といった症状が現れます

 

中にはほとんど症状が出ない方も。。。

婦人科検診で初めてわかるケースもあります。

初期の子宮脱では常に子宮が脱出しているわけではなく

長時間立っているときや重いものを持った時、排尿、排便時などに脱出がおきます。

脱出した状態になりピンポン玉くらいの大きさの硬くて丸いものが外陰部に触れるようになって初めて病気に気づく方もいます。

子宮脱が進行すると、常に子宮が脱出した状態になります。

脱出している部分の膣壁の粘膜は乾燥して肥厚し。下着などのこすれにより、出血をおこしやすくなります。

軽傷の時は不快感程度だったものが重症になると出血を伴うようになったり、痛みなどで歩行が困難になるケースもあります。

膀胱や直腸、小腸、尿道といったほかの臓器の下垂や脱出を伴うケースもあり、臓器が下がることで、引っ張られるような不快感や太ももに何かあたるような感じ、さらに痛みが現れることもあります。

膀胱下垂に伴う、尿漏れや、残尿感、頻尿といった排尿障害をともなうこともあります。

尿がしっかりと排出されず膀胱に溜まったままになると細菌に感染し、膀胱炎になることもあります。

骨盤底筋を鍛えることで、子宮脱の予防にもつながり、痛みの緩和や病気の進行を食い止める効果も期待できます。

即効性はないので毎日コツコツ続けることが大切です。

①仰向けになり、肩幅くらいに足を開きます。

②軽く膝を立てて、身体の力を抜き、肛門と膣を締めます。

③締めた状態で5秒数えます。

 

立っているとき

机の傍に立って、肩幅くらいに足を開き、肩幅に開いた腕を伸ばして机につきます。体重はすべて腕に載せ、背筋をのばしながら顔を上げます。

そして肩とお腹の力を抜き、膣と肛門を締めて下さい。

座っているとき

椅子に腰かけ、足を床につけて、肩幅に開き、背筋を伸ばして顔を上げ、肩の力を抜きます。背筋を伸ばして顔を上げ、動かないように意識しながら肛門と膣を締めます。

 

毎日むりのない範囲で行ってくださいね☆

 

 

 

 

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