骨粗しょう症について
2016年11月18日
こんにちは♥ルナ☽整骨院です。
骨粗しょう症、気になりますよね。
お年寄りが転んで骨折してそのまま寝たきり。。。よく聞くお話しですね。。。
特に女性は閉経を迎えると、ホルモンの関係で、骨粗しょう症の有病率の割合が
男性の3倍以上になってしまうのです。
ところで、骨量とか、骨密度とか言う言葉を聞きますが、違いは分かりますか?
「骨量とは?」
骨量とは、言葉のまま「骨の量」です。
詳しくは、「一定量の骨の中に含まれるミネラル分の量」です。
‟ミネラル分”のほとんどは、カルシウムとリンです。
成人になってしまえば、骨の大きさはほとんど変わりませんから、
骨量=ミネラル分の変化は、濃度の変化とイコールです。
つまり、濃度が低くなると中身がスカスカになり、
骨粗しょう症になりやすくなるのです。
ところで、骨は固いので、一度作られたら一生そのままのようなイメージがありますが、
他のほとんどの細胞と同様、骨も入れ替わってます。
古くなった骨は、破骨細胞という細胞によって壊され、
骨芽細胞という細胞が新しい骨を作って、常に新しい骨に入れ替わっています。
これを、‟骨代謝”といいます。
骨代謝により、若い方では1年間に骨の約30%が入れ替わっているとされています。
この骨代謝では、思春期頃は骨を作る働きが盛んなため、骨量が18歳頃に最大に達します。
その後、40歳くらいまでは骨を壊す破コツ細胞と骨を作る骨芽細胞の働きのバランスが取れていて
骨量はほぼ最大値のままキープされますが、
40代後半からは破骨細胞と骨芽細胞のバランスが崩れ、骨量が減少してきます。
そのため、18歳前後のピーク時までに骨量を出来るだけ高くしておく‟骨貯金”が大切になってきます。
「骨密度とは?」
骨密度とは、「単位体積あたりの骨量」のことです。
つまり、骨は外側の硬い皮質骨と、内部の海綿骨・骨梁から出来ています。
この内部の骨梁の密度を骨密度といい、皮質骨を含めたミネラル量を骨量といいます。
骨量と骨密度は同じような意味で使われる事もありますが、
骨粗しょう症の診断基準は、‟骨密度”に基づいて行われています。
骨密度を測る方法も複数あり、一般的に検診などで行われている
踵に機械を当てて測定している方法は、「QSR法(定量的超音波測定法)」といい、
踵の骨を超音波で測定しています。
ただし、この方法では性格には骨密度ではなく、骨の強度(弾性)を測っているため、
骨粗しょう症の診断を行う場合は他の測定方法を用います。
(骨密度が減るときは一般的に強度(弾性)も減るため、簡易的にこのお方法が用いられています)
骨粗しょう症の診断に用いられる測定方法は、MD法とデキサ(DXA)法の2種類があります。
MD法は、アルミニウム板と第二中手骨(人差し指の付け根)を
同時にX線撮影して、コンピューターの画像の濃淡から算出します。
デキサ(DXA)法は、腰椎(腰の背骨)と大腿骨近位部(太ももの付け根)にX線を照射し、
その透過度をコンピューターで解析します。
「骨粗しょう症の予防」
一度減ってしまった骨量(骨密度)は、なかなか元に戻す事は難しいです。
しかし、食生活の改善や運動、薬などにより」、骨量(骨密度)の減少を止めたり、
ゆるやかにすることは、それにくらべれば簡単です。
早めに骨量検査(骨密度検査)を受けて、自分自身の骨の状態を
把握しておく事が、骨粗しょう症を防ぐ第一歩になるのです。
早期発見が最も治療成績がよいのです。