寒暖差疲労とは??
2017年10月16日
こんにちは♥ルナ☽整骨院です。
こちらでは、交通事故施術も行っておりますので、是非、お越し下さい。
(寒暖差が激しいと疲れが蓄積し、冷えが進行してしまう)
寒暖差の激しい環境にいると、その気温差に対応しようとして、私たちの身体は必要以上にエ
ネルギーを消費しています。この寒暖差疲労が蓄積すると、冷えが深刻化します。人間の身体
は本来、寒い環境では熱をつくり、暑い環境では熱を逃がそうとします。よって、気温差のあ
る環境にいると、頻繁に熱をつくったり逃がしたりするため、身体はより多くのエネルギーを
必要とします。エネルギーを過剰に消費してしまうことで寒暖差疲労に陥り、自律神経が乱れ
自分が意識している以上に冷えの症状が休息に進行する危険性があります。
最近は空調が完備された環境が増え、寒暖差への耐性が弱い人が増えている傾向が見られま
す。さらに、寒暖差疲労は冷えだけではなく、肩こり、めまい、顔のほてり、食欲不振など、
さまざまな不調を連鎖的に引き起こす可能性が高いので、本格的に寒くなる前に対策をとるこ
とが重要です。
(寒暖差疲労)
寒暖差とはそのものズバリ気温の差で、天気予報などでは1日の最高・最低気温の差を表すのに
利用されています。健康面滴な捉え方の場合は、室内外問わずに体が置かれている温度の差が
概ね5℃以上(10℃以上とする場合もある)の場合も指すことが多いです。
晴や秋など外気温の気温差が大きな季節の変わり目はもちろんですが、夏や冬の空調によって
コントロールされた室内と屋外の気温差も寒暖差ですから、現代はほぼ一年中この気温差・寒
暖差が身の回りにある状態と言えそうです。
私達人間を含む恒温動物の体は生命を維持するために、外の気温が暑い時は放熱を、寒い時に
は加熱・保温を行うように出来ています。しかし寒暖差の激しい環境においてはこの熱を作る
と熱を逃がすという指示・対応の切り替えを激しく行わなくてはいけなくなり、気温が一定
に保たれている場合の数倍のエネルギーを消耗すると考えられています。
自律神経の激しい切り替えは気づかぬうちに負担となり、疲労の原因物質であるタンパク質の
一種FF(ファティーグ・ファクター)を発生させるとも言われています。この寒暖差(気温
差)によって引き起こされる疲労が寒暖差疲労と呼ばれています。激しい運動や無理をした覚
えがないのに、なんとなくだるい・ぐったりと体が重いように感じるのもこのためなのだと
か。
普段と変わったことをしていないのに体がだるかったりぐったりしてしまう原因の一つが、
この寒暖差疲労であるとも言われています。ちなみに夏バテの原因としても、昔は汗をかく
ことでカリウムが失われて低カリウム血症状態に陥ることが主要因でしたが、現在は
カリウム濃度の低下よりもこの寒暖差の方が主要因ではないかという説もあります。
(気温差に弱い人の特徴とは?)
冬の寒さに体が慣れていることに急に暖かくなると体が油断します。その翌日にまた冷え込ん
だりすると、風邪をひくこともあるでしょう。。。
このように昨日と今日との気温差も体への負担となりますが、朝晩と日中の気温差も体の負担
となってきます。
家庭も、オフィスも、電車も、お店も、どこにいてもエアコンのきいた快適な環境になってい
る現代。。。体が待っている体温調整機能はサボリがちになります。
運動しないと筋肉が衰えるように、勉強しないと脳が衰えるように、自分で体温調節しないと
その機能も衰えます。
自分の体で体温を調節しなくてもエアコンがかわりに快適な温度に調節してくれます。
これでは体が持っている体温調節機能はどんどん衰えます。その結果。。。
ちょっと寒くなると風邪をひく。ちょっと暑くなると体がバテる。
そんな体になってしまいます。過保護にすれば弱い体が出来上がってしまうのです。。。
(寒暖差による自律神経の乱れと冷え性)
寒暖差はエネルギーを消耗させ、疲労物質を作り出すことで私達の体を疲れさせます。
しかし、単に疲労感を感じるだけではなくまっと悪いことに自律神経を疲れさせて、
その機能を低下させてしまう可能性もあります。
先ほど寒暖差を5℃以上の差として紹介させていただいたもの、実はこの自律神経との関係に
あります。自律神経がバランスを崩しやすくなるボーダーラインが5℃以上の温度差と
考えられているためです。7℃以上の気温差がレッドカードだとする説もあります。
なぜ寒暖差疲労によって自律神経のバランスが乱れるかといえば、寒暖差の対応に一番振り回
されている温度調節機能を司る存在だからです。生きていくうえで適切な体温を維持しようと
した自律神経がオーバーワーク状態になってしまい、交感神経と副交感神経がバランス良く
切り替えにくくなります。
加えて血管の外側にある筋肉が寒暖差疲労によって硬直してしまっているため、血管が圧迫さ
れたり、ポンプとしての機能が低下し血行を悪化させます。血流が悪くなることで冷えを
起こしますし、自律神経の負担が増してさらに自律神経のバランスが乱れる。。。という悪循
環も引き起こす可能性があります。自律神経失調と冷えのダブルパンチで、肩こり・めまい・
頭痛・吐き気・むくみ・ほてり・不眠などの嫌な症状も付随して出現してしまう危険性もあ
り、嫌な事尽くしの状態となってしまいます。
(自律神経のバランスを崩してしまう気温差5℃もしくは7℃以上)
自然の寒暖差であれ、クーラー(暖房)の効いた室内と屋外の気温差であれ、
気温が急激に変化すると自律神経は体を冷やすと温めるのスイッチを激しく切り替えます。
家家電のスイッチも素早く何度もON/OFFをカチカチさせてしまうと壊れてしまうように、
自律神経も当然この切替を繰り返し行うことで疲弊してしまい、交感神経と副交感神経の
バランスが保てなくなり機能低下を起こします。
この自律神経のバランスを崩してしまう気温差5℃もしくは7℃以上と考えられているよう
です。個人差も勿論あるでしょうが、さしずめ5℃ならイエローカード、7℃ならレッドカード
というところでしょうか。。。
機能が鈍ってしまった自律神経は体温調節を上手く行えなくなりますから、冷えを起こしやす
くなります。また寒暖差疲労によって発生した疲労物質FFなどの影響で筋肉が強張ってしま
い、血管が圧迫されたり、ポンプとしての機能が低下し血行不良も引き起こします。
体温調節において重要な役割を持つ血液の循環が滞ることで自律神経への負担が増し
ますます症状が悪化していく危険性もあります。
自律神経のバランスが乱れてしまうこと・冷えの悪化が相乗することで肩こり・めまい・
頭痛・吐き気・むくみ・ほてり・不眠などの他の不調を併発もしくは悪化させる可能性も
あります。
(自律神経が原因で起こる体調不良の症状)
人によって様々な症状が出るのですが、主に頭痛やめまい・耳鳴り・耳が一時的に聞こえなく
なる、気分が落ち込んで情緒不安定になる、眠気やだるさ、お腹が痛くなるなどの症状が
出てしまいます。肌荒れを起こす人もいるようです。
(寒暖差による肩こり)
肩こりの原因にはいくつかありますが、寒暖差のストレスによる自律神経の乱れによるもの
も考えられます。
特に急に寒くなった場合、その寒冷ストレスに対応すべく自律神経系の交感神経の作用が
優位になり、ストレスに負けないよういわゆる戦闘モードに体が切り替わります。
結果、心拍、血圧が上がり、体には自然と力が入り毛細血管を収縮させ体温を逃がさないよう
に反応し筋肉を硬くします。その筋肉の硬い状態がなんとなく長く続くと肩こりになり得るの
です。
(寒冷蕁麻疹)
皮膚の温度が休息に下がると、自律神経系の交感神経の作用により、血管がやや過剰に
収縮傾向になる場合があります。
その際、皮膚の下の血管付近にある肥満細胞が刺激され、血管拡張作用のあるヒスタミンとい
う化学物質が放出されることで血流改善の働きが体内で起こります。
ヒスタミンは、それ以外にも血圧降下、血管透過性亢進、平滑筋収縮、腺分泌促進の作用が
ありますが、痒みを引き起こす重要な良く割も果たしています。
またヒスタミンには、痛みや痒みを知覚する知覚神経にも作用し、その刺激がかゆみとして大
脳へ伝達されるとともに、その刺激は神経の末端にも伝えられ、神経ペプチドと呼ばれる
神経伝達物質を放出させます。
神経ペプチドは肥満細胞を刺激し、さらにヒスタミンが分泌されて痒みが強くなっていって
しまいます。血管透過性があるため血管外の組織に血漿(けっしょう)が溢れ出る状況も発
生。溢れ出た血漿は皮膚の下から激しい痒みとともに蕁麻疹特有のふくらみ、
膨疹として現れます。
ちなみに、寒冷蕁麻疹は激しい温度差による皮膚への刺激が原因でどこでも発生する
可能性がありますが、しもやけは低温による血行不良が原因で手足の指や耳、
鼻などの末端部の血行不良が発生しやすい場所に生じます。
(寒暖差アレルギー)
また近年取り上げられることの多い寒暖差アレルギーと呼ばれる症状も、厳密に言えば
アレルゲンに免疫機能が過剰反応して起こるものではなく、自律神経の誤作動で鼻の粘膜の
血管を広げむくみを引き起こすことで起こる血管運動性鼻炎だとされています。
自律神経のバランスが乱れることで起こるためか、鼻水・鼻詰まり・くしゃみなどの鼻炎症状
以外にも、頭痛・食欲不振・睡眠トラブル・慢性疲労・イライラなどの気分症状も寒暖差アレ
ルギーの特徴として挙げられています。
(寒暖差疲労・寒暖差冷えの予防緩和に)
寒暖差疲労や寒暖差疲労によって起こる自律神経の乱れ・冷えなどの不調予防としては、
自律神経を整えるための生活=規則正しい生活リズムや睡眠、栄養バランスの良い食事を
心がけることが基本となります。加えて寒暖差に体温調節機能が振り回されないように、
適度な筋肉を付けて体温維持機能を高めるようにすると良いでしょう。
また寒暖差によっても生成される疲労物質FFに対して、FR(ファティーグ・リカバー・ファク
ター)と呼ばれる疲労回復因子があります。FRはFFによって傷ついた細胞を治癒して疲労を
回復させる物質で、運動時など体に負荷がかかる場合にFFと同時に発生し、リラックスタイム
にも増加する傾向にあります。鶏胸肉・ササミや回遊魚に多く含まれるイミダゾールジペプチ
ドというアミノ酸もFRの産生に役立つことが確認されています。
自律神経を整えるのも、寒暖差疲労を回復するにも、適度な運動・リラックスタイム・栄養
バランスの取れた食事が必要という事になります。
(筋力アップが効果的)
副交感神経をリラックスさせるにはゆったりとした有酸素運動が良いとされていますが、
筋力アップという意味ではちょっと負荷のあるきつめの運動を少量取り入れたほうが
効果的です。疲労物質FFによる細胞へのダメージを修復してくれるFR(ファティーグ・
リカバー・ファクター)と呼ばれる疲労回復因子もまた運動時に発生し、その後のリラックス
タイムでも増えると言われていますから、ダイエットも兼ねてスクワットなどを取りいれて
みても良いかもしれません。
寒暖差に負けない体作りは勿論ですが、実際に寒暖差がある場合にはそれに対処することも必
要となります。女性の場合は着ぶくれが気になって(特に春先は)つい無理をして薄着になり
がちですが、なるべく体を冷やさない服装、暑ければ一枚ずつ脱げるような重ね着がオススメ
です。自宅など自分で空調設定ができる場合はあまり外気温との差が激しくない温度設定に
するようにしてください。
気温差があったり、冷えてしまったなと感じる場合は体を温めるニンニクや生姜を料理に加え
たり、血行促進やリラックス効果が期待できるハーブティーをホットで飲むなどして体の温め
を助けてあげてください。