PTSD

2016年11月24日

交通事故 PTSD

 

後遺障害 PTSD

交通事故で怖い思いをしたことがきっかけとなり、うつやフラッシュバック等の症状(いわゆるPTSD)がでたり、交通事故の痛みになやまされうつ病を発症することもあり

発症専門医に治療してもらってもなかなか良くならない場合が多くあります。このような精神的障害も後遺障害として認定さてることがあります。

後遺障害として認定される精神的障害はうつ病、PTSD、外傷性神経症、不安神経症(パニック障害)、脅迫神経症、統合失調症などがあり様々あり、これらを<非器質的精神障害>と呼びます。

 

●交通事故で大型トラックに接触され死の恐怖を感じた

●交通事故により重傷を負い、当時の状況がフラッシュバックして夜も眠れない

●悲惨な事故の体験をしてから心の体調がすぐれない

このように交通事故がきっかけとなって深刻な心の不調を訴える被害者の方は多いようです。

 

 

 

非器質性精神障害が後遺症害と認定されるには

①精神的障害と交通事故と因果関係があること

因果関係は事故の状況や発症時期、家庭環境や職場の影響など他の要因の有無などで総合的に判断されることになります。

また精神障害の発症し、速やかに専門医による適切な治療を受けていることも交通事故との因果関係の有無を判断する重要なポイントになります。

②認定基準を満たすこと

(あ)の精神状態のうちひとつ以上が認められる、かつ、(い)の能力に関する判断項目のうちひとつ以上の能力について能力の欠如や低下が認められること

(あ)精神状態

●抑うつ状態(何をするにもおっくうになる、楽しいという感情がなくなるという気分が持続する状態)

●不安の状態(全般的な不安や恐怖などの強い不安・苦悩を示す状態)

●意欲の低下の状態(全てのことに対して関心がわかない、自ら積極的に行動しない。日常生活の身のまわりのことも無精になる、口数が減る)

●慢性化した幻覚・妄想状態(自分に対する悪口や命令が聞こえる(幻覚)、自分が害を加えられているという確信をもつ(妄想)などが持続する)

●記憶または知能低下の障害(一定の時期や出来事を思い出せない)

●その他の障害(落ち着きのなさ、衝動的行動、徘徊など)

の2点がポイントとなります。

(い)能力に関する判断項目

●身辺日常生活(入浴や着替えの清潔保持、規則的に十分な食事をすることができない)

●仕事、生活に積極性・関心を持つこと(仕事の内容や働くこと、日常生活に対して意欲や関心があるか否か)

●通勤。通学時間の厳守(約束の時間の厳守が可能か)

●普通に作業を持続すること(就業規則通りの就労が可能か、普通の集中力で業務を遂行できるか)

●他人との意思伝達(他人とのコミュニケーションが適切にできるか)

●身辺の安全の保持、危機の回避(適切にみを守れるか)

●困難・失敗への対応(新たなストレスを受けたとき、ひどく緊張したえい、混乱したりするここなく対処できるか)

 

 

 

 

 

 

 

 

上記のあといの判断項目に照らし、非器質的精神障害が認められる場合、その障害の程度に応じて

後遺障害の等級が判断されることになります。

交通事故より精神障害が発症した場合はお早めに専門医の診察を受けて頂くことをおすすめします。

 

 

 

交通事故によりPTSDを発症した事例はよく聞きますが、重大な事故であるほど、発症する確率は高まります。

被害者はPTSDの他に重大な外傷を伴うことが多く、身体の傷とともに心にも大きな傷を負ってしまうことがあります。

 

 

交通事故によりPTSDを負ってしまうのは、事故による外部からの物理的な外力や衝撃に伴い、恐怖や驚愕の感情を抱くためです。

また、重度の外傷を負うことで将来の不安や、苦痛、加害者本人や保険会社との示談や賠償をめぐる交渉や軋轢などによるストレスなども発症の原因とされています。

 

PTSDは、強い外傷的なストレス因子となるものを体験したり巻き込まれたりすることによっておこる症候群一般をさします。

過去の恐怖、絶望の体験や出来事を、持続的に何度も思い出すことをできるだけ避けようとする精神障害です。

交通事故によるPTSDは交通事故に遭った後に数週間から数か月間の潜伏期間を経て、一定の精神状態が発現します。

症状

①外傷的出来事の再体験(フラッシュバック)

②事故を連想させるものの回避と受け入れ難い現実に対する精神的無感覚

③持続する過覚醒状態

治療・リハビリ

患者さんは外傷体験について思い出したり考えたりすることを避けようとする傾向にあります。認知行動療法ではこのような傾向を見直して、別の視点から物事を考えられるように誘導する方法をとることがあります。【認知処理療法】

また、医師やカウンセラーの指導のもの、安全な環境においてあえて外傷体験を思い出させ、その恐怖に慣れさせることによりトラウマを乗り越えさせる

【持続エクスポージャー療法】がとられることもあります。

 

薬物療法

PTSD の精神症状を薬物療法により軽減させる方法も一般的な治療方法も一般的な治療法としてとられています。

SSRIをはじめ、抗うつ薬や抗不安薬が処方されることが多いようです。

治療期間

交通事故が原因でPTSDを発症したとしても、必ず後遺症害として認定されるわけではありません。PTSD の症状重篤なものであっても時間の経過とともに将来的に症状が

大幅に改善する余地があるとかんがえられているためです。

PTSD については多くの場合が半年から1年程度、長くても2~3年程度の治療期間を経れば、治療により完治することがほとんどだと考えられています。

 

そのため一時的に症状に大きな改善が見られない状態に達した時であっても、治療期間が数か月と短い場合には、さらに経過観察などの措置をとるなどして療養を継続していく必要があります。

治療期間が概ね1年半~2年を超える期間になった場合にh主治医と相談の上で症状固定の診断を受けて後遺障害の申請をおこなうこととなります。

 

 

 

 

そのため、一時的にが大

きな改善がみられない状態に達したときであっても、治療期間が数か月と短い場合には、さらに経過観察などの措置をとるなどして療養を継続していく必要があります。

PTSDの治療期間が概ね1年半~2年を超える期間になった場合には、主治医と相談の上で症状固定の診断を受けて行為障害の申請を行うことになります。

 

 

 

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