自賠責とは?
2016年09月16日
みなさん自賠責保険はご存知ですか?
『相手が保険に入ってなかた』『任意保険を使いたくない』『ひき逃げされた』
このような時に最低限の保証が受けられるようにと国が運営する対人保障制度のことです。
これが強制保険と言われている自賠責(自動車賠償責任保険)です。
対人=つまり人のための保証となりますので車両の修理等は対象になりません。
自賠責保険は公道を走る自動車やバイクに加入が義務付けられています。
根拠法は自賠法です。これに対し任意保険は民法です。
自賠責保険の最大の特徴は『被害者の救済の制度』であります。したがって任意保険のように被害者は受け取る
保険金に原則として過失相殺は受けません。ただし、被害者側の過失が7割を超えた場合は2割の重過失減額を
されます。さらに泥酔運転や無免許運転・50キロを超える速度超過など100%被害者に過失がある場合は支払われません。重過失とは赤信号を無視して横断歩道を渡った場合や、自転車で走行中の車両に横から衝突して転倒といったように、過失の程度の重いものをいいます。
重過失があったか否かは民事訴訟法における過失相殺率認定基準に従い自賠責算定委員会が判定します。
自賠責でいう『被害者』『加害者』とは、単に事故により負傷した方を被害者と呼ぶにすぎません
道義的や故意に相手の身体を害したといった民法の法規と趣旨を異にします。