腱鞘炎
2016年12月10日
今回はよく耳にする腱鞘炎についてお話していきます。
そもそも腱鞘炎っていうのがどういう状態なのかわからない人が多いと思います。腱とは解剖学において骨格筋が骨に付着する部分の筋肉主体部寄りにある結合組織の1つになります。あと同じ組織で靭帯というのがあります。靭帯は骨と骨をつなぐ部分を言います。
腱は筋肉と骨、靭帯は骨と骨をつなぎます。
この腱という部分は非常に頑丈にできています。よって切れたりするときというのはかなり強い外力が発生した時になります。
人間の身体というのはよくできているんですが、再生能力が高い部分というのは元々組織が壊れやすい部分だったりします。なので腱や靭帯は他の組織より壊れにくい分再生能力が低いです。
なので腱断裂は重度の肉離れなどに比べて、自然治癒で比較しても治癒するまでに時間がかかります。
腱や靭帯というのは色で見ると白に近いです。筋肉は赤いイメージが強いと思います。この色は、血液の色になります。赤い方がたくさん血液を含んでいて栄養がたくさんある状態になります。
逆に腱や靭帯は血流の量が非常に少ないので再生能力が低くなってしまいます。
腱についての大体のことがわかって頂けたと思います。次は腱鞘炎について話していきます。
腱鞘炎はなりやすい部分となりにくい部分があります。まずは腱鞘があるところとないところにわかれます。腱鞘炎というぐらいですから腱鞘がないと腱鞘炎になりません。
腱鞘は基本的にに手や手首にあります。アキレス腱や肩の周辺には腱鞘はないので腱炎という分類になります。
腱鞘はその名の通り腱を包む鞘(さや)のようになってます。そのトンネルを腱が動いて擦れて炎症が起きたときに腱鞘炎になります。肩やアキレス腱のようなものは骨と腱がこすれて炎症が起きることが多いです。
腱鞘炎になると、痛みはもちろんひどい人だと指の動きが悪くなります。バネ指という症病名になりますが腱鞘炎の1つになります。
腱炎も腱鞘炎も基本的に炎症ですので使いすぎたりすることが主な原因だったりするので、冷やしつつ安静にさせるために固定具を装着することがメインになってきます。
手だから使わないわけにもいかないでしょうが、腱鞘炎などは処置をしっかりし早期に治療することにより回復もかなり早くすることが可能です。
何事も早期処置が大切になりますので無理せず専門家の指示を受けて下さい。