筋膜
2017年02月23日
最近筋膜という言葉がよく聞かれます。筋膜とは一体なんなのか。
筋膜と言われているものは、その名の通り筋肉をまとっている膜のことを指します。
この筋膜は非常に薄く、鶏肉の皮をはぎ取るときやゆで卵の殻をむくときにある薄皮みたいなものだと考えていただければと思います。
この筋膜が正常な状態にないと、筋膜には神経や毛細血管があるらしく痛みや動きの悪さに関係あるそうです。
筋膜が身体の不調として考え出されたのはオステオパシーからであると思います。
オステオパシーはアメリカではカイロと並んでドクターという肩書きがつくものです。
カイロプラクテックは骨、オステオパシーはその他筋肉や内臓などを主に考える医学哲学の1つです。
東洋医学の1つの鍼治療のように、カイロプラクテックのガンステッドなど大きな哲学の1つにオステオパシーがあります。
オステオパシー哲学のなかに筋膜リリースというものがあります。それが現代有名になりつつあるものです。
難しいことなのですが、現在筋膜リリースといわれているものは現代風に各々が考え出した新理論といってもいいぐらいオリジナルから遠いものである可能性が非常に高いです。
オステオパシーという考え方がわからない人がほとんどの中、筋膜リリースの概要だけピックアップして行われていることがほとんどです。
筋膜リリースをする意味や、筋膜が何故ねじれているのか、どこがどのようにねじれているのかわかりますか?
そしてリリースといわれることをしてどうなりました?ほとんどの筋膜リリースといわれるものはマッサージやストレッチに近いことをしているのではないかと思います。
もちろん効果があればいいのですが、筋膜がリリースされたからよくなったのかはわかりません。
実際の筋膜リリースやオステオパシーの技術はすべてがかなりソフトな刺激です。ものによっては5gという負荷しかかけないものもあります。
また今現在は筋膜というのがどこまでを指すのかが疑問になってきています。現代科学的にいい技術をもっとよりよい形にしようとしている方々が大勢います。
その人たちの議論では膜というものが人体にはたくさんあります。(くも膜、硬膜など聞いたことあると思います)
それらが複雑につながっていたり連動性があることはわかりますが、筋肉についている膜もどこからどこまでを筋膜と定めるのかが明確になっていません。
なので筋膜リリースというよりは現在行われているものは人体膜リリースというぐらいざっくりしているものです。
これから徐々に解明されてくる内容によってまた技術も進歩していくこれからの理論だと思います。
もともと別々の理論であったものが現代ではいろんな形に変えて提供されています。もちろん悪いことではないと思います。
ただ特に我々提供する側が、よくわかりもしない見様見真似のことをしてはいけないと言うことです。
オリジナルをしっかり学び、そして歴史背景を学んで、初めてスタートラインです。いきなり自己流ではオリジナルにはいつまでも勝てません。
しかし、医学は進化し続けるものでもあります。昔では治らなかったことや、常識であったことが今ではまったく通用しないことが多いです。
なので勉強をし続けなければいけませんね。
ルナ整骨院では、定期的な勉強会や外部セミナーなども受け常に最新の情報をご提供できるように努力しております。
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