けが
2016年10月17日
交通事故に遭った直後、明らかにひどい負傷を負ってじぶんでは動けないあるいは意識を失っているような場合
警察による実況見分に立ち会うことなく、救急車が到着すればすぐに病院へ搬送されるでしょう。
また意識がはっきりしていて会話ができて歩けたとしても出血を伴った負傷や、強い痛みを感じている場合は通常ならば救急車で病院へと向かうことになります。
しかし交通事故に遭った直後、自覚症状はゼロで自分では全く何ともないと感じていても身体には大きな損傷を負っている場合があります。
たとえその後に仕事や予定があって病院に行きたくないと考えても、交通事故後は必ず病院に行って医師の診断を受けるべきです。
病院で診察を受け、交通事故との因果関係を明らかにしておくこと
交通事故に遭ってしまった後、必ず病院に行き医師の診断を受けておくべきです
因果関係を証明できなければ損害賠償金が支払われない場合もあります
事故の後に自分の仕事や都合があり、軽い負傷だから病院には後日行けば佳と考えてはいけません
交通事故による負傷だと証明し、損害賠償請求を行うためには医師の診断書が必須です
軽い負傷ほど、時間が経ってしまうと交通事故によるものかどうかの判断がつかなくなり、医師に交通事故による負傷であるという
診断書を書いてもらうことが難しくなります。
事故直後に救急車で搬送された患者に対する対応と、後日事故現場とは離れた病院で診断を受けた患者の対応が違うことも考えられます。
またたとえ診断書があったとしても事故の日と診断の日がずれていたら、それが本当に交通事故によるものなのかと示談の際に疑いをかけられることにも
なりかねません。
実際事故から受診まで2週間を超えると因果関係を証明するのが難しいとされています。
軽いケガでも、必ず事故直後に病院で治療を受け、因果関係をしっかりと証明できるように対策をしておきましょう
治療にかかった費用の領収書は必ず保管しましょう
交通事故の負傷の治療にかかった費用の領収書は後の損害賠償請求のために必ず保管しておく必要があります。
救急車ではなくタクシーで病院へ行った場合にも領収書は保管しておき、請求に備えておきましょう
交通事故発生後、事故によって生じたと考えられる費用の明細を控え、領収書を保管しておくことは
正当な額の損害賠償請金を得るための基本です。
事故直後は痛みを感じない場合も
必ず病へ行き医師の診断を受けておくべきもう一つの理由は負傷者が痛みを感じない場合もあるからです。
この状況は2つのパターンに分けられ、一つは明らかに負傷を負っているのに痛みを感じていないもの
そして痛みや症状がすぐには表れないものである場合があります。
興奮状態では痛みを感じない
交通事故の直後はたいていの人は突然のアクシデントに遭遇したことで興奮状態にあります。
実際に負傷の程度は軽そうだけれども念のために病院へ行こうと自分の足ですたすたと救急車に乗り込んだ人が
運ばれている最中に興奮が冷め、病院へ着くころには痛みを感じはじめ、自力で歩行すらできなくなり、
ストレッチャーで処置室に運ばれた・・・という話もよくあります。打撲や捻挫どころか骨折していても事故直後の興奮状態では痛みを感じなかったという人も
実在しますので事故現場では何ともないという負傷者の感覚は信用しない方が良いでしょう。
それは自分であれ、同乗者であれ、事故の相手でも同じことがいえますので注意深く対処する必要があります。