肘内障かもしれません

2017年02月15日

たまにお子さんの腕を引っ張ったらそのまま痛がって腕を動かさないと言われて来る方がいます。

 

大体が肘内障になっていることが多いです。

 

肘内障とは橈骨頭が輪状靭帯から亜脱臼している状態をいいます。

 

輪状靭帯から完全に外れて嵌頓してしまっていると整復が難しくなりますが、大抵は少しずれている状態が多いです。

 

原因として多いのは、強い力で腕を引っ張った際に外れてしまうことがほとんどです。なので小さなお子様を連れて歩く時は腕を強く引っ張らないでいただければと思います。

 

また原因が不明な場合があります。その場合、鎖骨の骨折の場合があったり軟骨の損傷や骨端線の損傷の場合もあるのでしっかりとした鑑別診断が必要になります。

 

肘内障に1度なってしまうと再発しやすくなってしまいます。

 

特別な固定やリハビリなどもないので、しっかりと関節が安定してくる年齢になればならなくなるのがほとんどなのでなるべく腕を引っ張らないようにすることが大切です。

 

ついつい小さい子供だと腕を引っ張りがちですが、痛い思いをするのは小さいお子さんになりますので注意してください。

 

 

 

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