ストレッチ

椅子から立ち上がるシチュエーションを例にあげてみましょう。

お尻の筋肉が縮まっていると股関節がうまく働かず、太ももの筋肉（大腿四頭筋）だけしか使え

ません。これに対してお尻が柔らかく骨盤が立っていれば、股関節も使えるので、

負荷が大腿四頭筋と大殿筋に分散します。つまり楽に立てるのです。

柔軟性がないと体に余計な疲労をためてしまうことになります。

しかしストレッチで柔軟性を取り戻すことができれば効率的に動けます。疲れにくくなります。

それだけではありません。。。

さらに。。。ビジネスマンが日々悩まされるであろう心のストレスもストレッチによって

解消するといいます。

ストレッチで筋肉が心地よい刺激を受けると筋肉が局所的に脱力するだけではありません。

心身をコントロールする自律神経が興奮系の交感神経優位な状態から、

リラックス系の副交感神経優位な状態に傾き、

心拍数や血圧が下がるとともに穏やかな心理状態へと導きます。

こうなったらストレッチをしない手はありません。

最低限やっておくといい5つのストレッチは。。。

1.大殿筋のストレッチ

まずおさえるべきはお尻の柔軟性を取り戻すストレッチです。

仰向けで、もも裏を抱えて手前に引きます。夜、就寝前などにやってみましょう。

注意点としては、お尻が床から浮いて背中が丸まると、お尻が伸びないのでNGです。

2.ハムストリングスのストレッチ

お尻と一体になっている足裏を伸ばすストレッチです。

一方の脚を前に出して前傾していきます。これも自宅のベッドの上でできます。

注意点としては背中を丸めながら前屈してしまうと、ハムストリングスが伸びにくいです。

3.腹直筋のストレッチ

ここからは会社のちょっとした空き時間にできるものです。

これはお腹を伸ばすストレッチです。

立位で腰に手を当てて上体を反らします。

注意点としては、膝が曲がったり、骨盤が後傾すると腹直筋は伸びにくいです。

4.大胸筋のストレッチ

これは胸を伸ばすストレッチです。

こちらも場所を選ばず気楽に出来ます。背中で組んだ手を後方に引きます。

注意点としては、腕を上げようとするあまり、

肩が前に出たり背中が丸まると大胸筋は伸びません。

5.胸鎖乳突筋のストレッチ

これは首を伸ばすストレッチです。両手の親指で顎を上げます。

これは立たずともデスクで座りながらでもできます。

注意点としては力任せに勢いよく頭を後屈させると首を痛めやすいので、

ゆっくりと行ってください。